2008年10月24日

アジアの岸辺 / トマス・M・ディッシュ , media:単行本

アジアの岸辺 ネットで知った本。知ったのは同作者の『キャンプ・コンセントレーション』なんだけど、サンリオSF文庫だったためとうに絶版。まったく入手できないわけではないもののやたらと高額商品になっていて購入を躊躇。結果、こちらの現在進行形で販売中のアジア…にしてみた。
 これからの時代はロングテールというやつで「マス」より「ニッチ」が集積、少数派の嗜好も尊重されて昔の本も復活するのかと思っていたら、そんな甘いものでもなかったらしく、やはり今だって出版界はベストセラー中心主義のまま(というか以前よりも加速)のようだ。ただし、絶版の古本を捜し求めて神田神保町をさすらう必要はなくなり、PCの前にいるだけで捜せるのだから、少しはマシなのか?

 なぜこんなにもニッチのニーズは充たされないのか? あるいはなぜ出版界は読書家の満足を優先しないのか? あるいは、今本は読まれているのかどうか? 結局誰も読まなくなって、だから出版界は不況になって、良い本も悪い本も峻別しないままどんどん絶版にしているのか?
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posted by sukima at 17:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | BOOK | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月04日

充たされざる者 / カズオ・イシグロ著 古賀林 幸訳, media:書籍(ハヤカワepi文庫)

当方、イシグロ作品を今まで三作、レビュウしてきた。

最初は、2005年作で2006年の大ヒット作『わたしを離さないで』
次に、2000年の作で、戦前の上海租界を描いた『わたしたちが孤児だったころ』
さらに遡るが、1989年作で映画化もされた『日の名残り』

しかし、どのレビュウも失敗だった。
ことに、『わたしたちが孤児だったころ』は、酔っ払いながら読んでいたものであるからして、そもそも当てにならない感想。
『わたしを離さないで』は酔っ払ってはいないながら、「ネタバレ」を避けるためにうまく書けなかった。
唯一、『日の名残り』だけはシャンとして書けた。
『日の名残り』が中でも一番、作品全体をつかみやすい、比較的分りやすい小説だったこともある。

それでも、『わたしたちが孤児だったころ』に関連して、戦前の上海の様子や日本軍の動き、それに中国の当時の歴史をわずかでも調べられたことは、非常に有意義だった。ことに、当時は安倍晋三の台頭した時代で、安倍の祖父岸信介もアヘン貿易に関わっていたこともあり、時代にシンクロしていた。そう考えるとやはり、感想は書かないより書いた方がいい。

★ ★ ★ ★ 
続きを読む(注意!!部分的に展開を明かしています)
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2008年05月12日

暴力はどこからきたか / media:書籍

暴力とは何か、ひいては戦争や紛争とは何か。どうしてヒトはそれを起こすのか。


といった疑問について考えるためのヒントが、『暴力はどこからきたか』には、惜しみなく提供されている。

続きを読む。ただし当方に品がないため本書の感想というにはお下品で参考になりません
posted by sukima at 02:32 | Comment(1) | TrackBack(0) | BOOK | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月01日

乳と卵 / 川上未映子

昨年の9月、『わたくし率 イン 歯ー、または世界』を読んで一言感想を書いた。あとセブンアンドワイの自分のコーナーにも簡単かつ軽妙なつもりに感想を書いた。
その時は、次回作があったら真面目に感想を書くってことでお茶を濁し、「次回作はなかなか来ないだろう」なんて勝手に高をくくっていたわけだけど、案外とすぐに出てしまって、しかも芥川賞までとっていたのだから、びっくり仰天の介だ。


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posted by sukima at 02:13 | Comment(0) | TrackBack(1) | BOOK | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

 

 

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