ブロークン・フラワーズ (2005) / 監督ジム・ジャームッシュ,media:ケーブルテレビ

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◆あらすじ
恋人に愛想を尽かされ去られてしまったドン・ジョンストンのもとに、一通のピンクの手紙が届いた。封筒の中にはピンクの便せん。そして赤い字で「あなたと別れて20年。息子は19歳。あなたの子です」と書かれていた!差出人の名はナシ。お節介な隣人ウィンストンの手はずで、かつてのモテ男、ドンはピンクの手紙の手がかりを求めて旅に出ることに。果たしてドンの息子は実在するのか。彼は当時付き合っていた恋人たちを訪ねていく。
[ 2006年4月29日公開 ]


↑ということで、当時付き合っていた女性を訪ね、あちらこちらへと車で移動する話。どこをどう移動したのか、地図で示せればとても楽しいと思いつつ、地理的な詳細は不明。景色としては、割合緑の多い地域を移動し、飛行機も使用。旅の手配はみな近所の物好きな友人がやってくれたものの、細かいところが気に入らないドンは、「車が○○だとストーカーだと思われる」と電話で文句を付けたりして、注文が多い。(○○部分は失念)

わたしは、あまり主演男優のビル・マーレイが好きでなく、その理由が、<虚無的、女に手が早いくせに実は女嫌い、ボケッとしている、冷酷>といったイメージゆえなのであるが、この役回りはそんなイメージを生かしていた。
とはいっても、どうしてこんなやつが次々女性にもててしまうのかは納得させる作りになっていて、それは例えば、花束を持って女性の前に現れることに何の抵抗もないところ、すかさず無意識に女性を誉めるところ、すかさず手が早いところ、等々なのである。

わたしとだいたい同世代の女性が次々現れるので、とても親近感を感じる映画だ。
1981年の衝撃的な映画『郵便配達は二度ベルを鳴らす』のジェシカ・ラングが、特に若作りせず小太りぎみにオバサンになっていたのも、嬉しい余禄。

他、だいたいどの女性も20年経過していても、それぞれ魅力的で、女性の加齢に関して皮肉な視点は感じられないので、女性の目線でも安心して観れる映画だ。

そんなことよりも、やはり、「父」としての男。というか正確には、「父?なのかなー?」としての男。

実のところ、わたしには実感としてつかむのが難しいラストなので、詳しくは説明できないのだけど。

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もうすぐ父の日。
<父について考えること、父と向き合うこと、父と対決することこそが、人を大人にする>という格言があるので、この機会にぜひ見てみましょ。


★この記事のラストの〆は2017/04/17に修正しました。