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追憶の花火 / 長崎さゆり

花火好きの友人・Nが病に倒れ、職場にも現れないしメールに返信も寄越さないので、「花火」にちなんだ本を贈ることにした。検索でヒットした本やDVDは複数あるけど、選んだのはこの『追憶の花火』と『花火図鑑』だ。

ショップから直接送ると手紙を同封できなくなるので、いったん自分の元に取り寄せた。この方法だと配送料の負担が生じるので、できれば避けたいけれど、背に腹は替えられない。

で、自分の手元に届いたついでに読んでみたのが本書だ。ひさびさに読むマンガ本。このマンガ家さんの名前も初耳。第一単なる花火つながりw

したら、これが面白かった。四話からなる短編集。表題作の「追憶の花火」は高校時代の恋愛を引き摺っている男女。長く別れていたけれど故郷の花火大会の夜に再会、ふたたび燃え上がる…? という内容。もとより、これで再び付き合い出すってあり得ないよねーと現実的には思うわけで、実際甘くはない展開なのだけど、まわりのキャラやセリフが良いので素直にうるうるしてしまった。

調べるとウーマン劇場という雑誌があり、そこからの出版だ。(ウーマン劇場のTwitter) 「レディースコミック」というジャンルがかつて過激な性描写を売りにしていたものだが、こちらはレディースではなく「ウーマン」と謳っているところが、何となく心強い。

とはいってもこの「ウーマン劇場」を読むかどうか分からない。「子育て」と「ファミリー」と「結婚・離婚・不倫」ばっかだと、やっぱウーマンの名が泣くだろうし。
先日はてな匿名ダイアリーで「女性が働きやすい」イコール「母親が働きやすい」なのに違和感というのを読んで、かつて自分が若い女性だった頃の、この社会へのムカムカとイライラを思い出した。それがいつの間にかわたしも、この方が批判する通り<女性の労働問題を「育児と仕事の両立」一色で考えて>いて、反省・反省。

ウーマン=子育て(あるいは結婚、恋愛、出産)ではないのだ、ということ。
わたしがいる女性ばかりの職場だと、子どもを産まないから、結婚しないからといって、何を言うわけでもなく、批判もないし、後ろ指をさすこともないので、あまり意識しなかったんだと思う。
男性の多い場所、職場で起きる問題なんじゃないかなあ? つまるところ、男女のコミュニケーション。

本のレビューから離れてしまった。
いかんせん本書、Nにさっき送付してしまったので、個々の短編のタイトルも分からないという体たらくなのだ。けど、どれも女性らしい華やぎを忘れず(女性は華やいでいないといけないのか!? というわけではない。個人の好き好きである。←この断り書きは面倒だから書かないだけで全部そうに決まっている。第一、ぜんぜん華やいでない女性の方が多い)、かといって現実離れもせず、ウーマンの人生を感じさせて良かった。

これなら結婚離婚三人の子育て・病気による幾多の入院と波瀾万丈な人生を歩むNにも受けるかもしれない。
「あたしの人生の方が濃いわよ!!」と鼻息が荒くなったら、それは元気な証拠だ…

 



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