2011年11月19日

駅伝だ

…あまりにも東日本女子駅伝のダメージが大きすぎて立ち直れないでいる脆弱な自分だ。まったく何も書く気がしない。日常を生きるための最低限の生命力を担保するのが精一杯で、それ以上の事を考えられない。それでもどんな時も人は気を取り直していくしかないんだよなぁ。太宰治だって失格失格言いながら『人間失格』を書けたのはそれなりに活力があったからで、ことによれば書いていて楽しくなる瞬間もあったかもしれない。
わたしもそんな瞬間を待ちつつやってみる…えいえいおー……

ダメージの要因
1:毎時0・6μSvの場所(*1*)に、未成年女子(中高校生)を外から送り込み、激しい運動をさせた
2:それに対し反対と唱えた人(この場合山本太郎氏)が、理不尽レベルまで過剰に叩かれた
3:2の起きた主要因は「大会中止に追い込みたい」の一言であり、それが発せられた前後の事情はBSジャパンの番組(ニコニコ動画でも見れた)を見なければ分からないのに、加工された二次ソース(ニコニコオリジナルニュース)により判断された


ニコニコニュースには「確率や数値データによる検証と個々の判断を重んじる勝間和代氏との討論で」なんて書いてあるが、そう読むとものすごく勝間氏が客観的、かつ論理的科学的に話したかのように勘違いするが、とんでもない。あそこで使われたデータだの「確率」なんて言葉は、もっともらしくみせるハッタリでしかない。その確率に関しては反証はたくさん出ている。それに、馬券や宝くじじゃあるまいし、どうして未成年の健康を確率任せにできるのか? 


ただ、山本氏は山本氏でいただけない面もある。勝間氏のいったんは相手に同調する戦術にまんまとはまり、「勝間さんのような人がこっちの陣営に入ってくれたら心強い」などと気を許してしまった。カツマの罠にはまったのだ。これじゃダメだと思った。罠にはまったからではない。こういう党派内に囲い込もうとする発想がダメだと思うのだ。

ネットで検索してみてほしいが、今「私は原発推進(派)」などと言っている人はほとんどいない。皆なんらかの形で脱原発、もしくは保留だ。
それに対し原発推進のご意見はどこにあるか? ちょっと探したが探しきれていないので推測すると「人類の進歩」とか「パワー」「科学への信頼」といったレベルの単純なものかと思う。(実物は見ていないので推測)
あと、電力が足りなくなる、という都市伝説まがいの思い込みも今だに衰えていなくて、そういう思い込みの主に限って「それじゃ今の電力量をどうやって今すぐ賄うかを提示しろ」と、いきなり見ず知らずの相手に命令調だ。
あと、試しに 脱原子力はチャンスだよシリーズ も確認したところ、“自称現実派”な人が、脱原発なり代替エネルギーをバカにしたいがゆえに原発推進なのだ。つまり、自身では原発推進の自立した積極的理論を展開できず、消極的に難癖つけている構図。


総合すると、脱原発の方が言説数が多くその分複雑にいろいろな考えがあるということで、とてもひとつの党派になれるとは思えない。
たとえば、上記ニコニコオリジナルニュースに対して @hidetoga という方の山本氏への反論ツイッターがあるが、これはまったく正しいと思う。「(福島の人は)控えめでデリケートな方が多いのです。そういう人たちの心を踏みにじる行動をしていることに、山本太郎氏や周囲の人たちは気付かないのか」というのも、もっともだ。けれどだからといって皆が皆控え目でデリケートなはずはなく、皆が皆一様な考えでいるとは思えない。この方の目にはそう映っている、ということだ。そうやってそれぞれが、自分の目に映った一面を任意に切り取り攻撃材料に使っていたら、話しは混沌たる修羅場になるばかりか、脱原発などそのうち自滅する。


また、原発推進は経済を理由にする人も多い。金だ。金というのは、そのままではとてもじゃないが言説としてカッコのつくものではない。
そのため勝間氏は「人間の欲望には五つのパターンがあって、生きたい、所属、楽しみ、自由、力。そのうち私は楽しみを一番に優先するタイプだから、命が減っても楽しみを優先させたい」と自分の欲望を開陳。
自分の欲求と社会問題を無理矢理こじつけ、勝間氏とは無関係に存在する他者のもんだいを自分の欲望で切り取ろうとする。ほんとーーに誰があなたの命の重要度なんか気にしているかっつうの。そんなで、いきなり社会問題へのハシゴを外された山本氏は、反論もできず(できるわけがない。勝間氏個人の欲望になんか)、どんどんとヒートアップしていった。一次ソースには、そんな気の毒な山本氏がしっかり映っていたのだけど、あいにく「期間が過ぎた」とかでニコニコから消えてしまった。



ツイッターを見ても分かる通り、山本氏を度を超えて攻撃する人の中には「在日」と言い出してみたり、その人のタイムラインやブログを見ると「愛国」などと気恥ずかしいキーワードを旗印にしているのが目立つ。

今願うのは、山本氏が、攻撃されて鎧を厚くしモンスター化しないことだ。

(そんなにウヨつうのか、愛国コンテンツが大人気なら、わたしもそういうカテゴリ作ろうかな… やれるかどうか不明だけど。だいたい、何を愛しているなんて声を大にしてふれまわるバカがどこにいるかっつうの。ひっそりと胸のうちで思っているものでしょうに。ついていけない)


言葉、言語活動、運動、発信、共同、参画などとより相性がいいのは、原発推進よりも反/脱原発だけど、相性の良さに甘えて調子こくのもヤバイと言いたかった気はする。


追記:「*1*」マークは他のところで記事にしています…


追記2:東日本女子駅伝、毎年11月第2日曜日に福島市で開催されている駅伝大会(ウィキペディア
今年が27回目の開催だった。
だから、福島の安全アピールのためにわざわざ企画されたものではない



posted by sukima at 23:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 現代社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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