ある警察ジャーナリストの死。もしくは岩手の「佐藤梢さん殺害事件」

黒木昭雄という「警察ジャーナリスト」が亡くなったという話は、少し前から知っていた。
がわたしは、その黒木昭雄という人が誰だったかをうっかりと失念していた。
それで調べると、黒木氏のブログがあって、以前にも見たブログだったため、ああこの人だったかと思い出した。
黒木氏は、とある事件に出した岩手県警の結論に大きな疑問を持っていた。
その事件では、「小原勝幸」という若い痩せたあんちゃん風な男が犯人として懸賞金までつけられ、指名手配されていた。
しかし、氏によれば、「小原勝幸」が犯人のはずはなかった。
犯人のはずはない理由が、強い熱意をもって克明に書き綴られているそのブログは、全部の記事を読んで氏の思考の過程のすべてをたどっていくにはかなり大変な情報量であったから、わたしは数ページを読むにとどまったとはいえ、それでも、岩手県警がズサンなのか、それとも堕落しているのか、それとも「Z氏」(がよほどの大物で関わりたくないから避けて通っているのか不明ながら、疑問の多い捜査をしているのが分かった。

黒木昭雄氏にはちょっと分かりづらい部分もあって、というのも、自分や自分の家族の冤罪を晴らすため命がけで頑張るなら分かるが、氏がこの事件にかかわったのは、みのもんたのテレビ番組で取材を担当をしたのがきっかけという偶然さであるから、氏自身には特に関連のある事件ではなかった。
正義感ゆえだったのかもしれないが、なかなかに正義感という言葉をまっすぐには信じられなくなっている今、氏の活動は、その分かりづらさで損をしている気はした。


2010/11/15(月) 00:39番組ID:lv31980793
変死・黒木昭雄氏~警察ジャーナリストに何が起きたのか?


数日前、ニコニコの番組表でこれ↑↑を見かけ、生放送は終了していたが視聴してみると、生前の黒木氏と交流のあった出演者が氏の人となりを語っていたため、上記の分かりづらさがかなり氷解した。
氏は、もともとが警察官で、地位としては巡査部長、功績としては警視総監賞を23回も受けるというまれにみるほど優秀な警察官で、さらには父も妻も警察官という警察一家。周知のとおり警察官は身内に犯罪者がいるとなれないくらい純粋主義を誇る職業であるから、もともとが一般人とは若干異なる人だったのだ。

という側面もありつつ、番組は黒木氏の人間的な魅力もよく伝える内容で、人の苦しみやつらさに強く感応するがゆえの正義感を持っていた人なのだと思った。


【読者の皆様へ】黒木昭雄の息子の黒木昭成です。

先ほど、氏のブログ『黒木昭雄の「たった一人の捜査本部」』のTOPを見ると、16日に見たのと変わっていた。
黒木氏の息子さんが、メッセージをアップしていたのだ。

黒木氏の練炭自殺を、何者かによる謀殺とする憶測が飛び交っていたが、息子さんはきっぱりと否定していた。
何より、警察を深く愛するゆえの真実追求だったとのことで、そう分かれば、氏の警察ジャーナリストとしての信念の強さの秘密が分かる気がするのだ。


黒木昭雄氏最期のツイート

【転載・拡散】本日、手配中の容疑者小原勝幸の懸賞金が300万円に増額されました。岩手県警の請託を受けた警察庁が隠したかったのはこの事実です。税金が警察の犯罪隠しに使われています。皆さん、追及の声を上げて下さい。お願い申し上げます。


ろくな捜査もせず100万円という懸賞金をかけられた小原勝幸さんなんだけど、さらに、300万円に金額を上げてきた警察。…このダメージが大きかったようだ。

黒木氏の、小原勝幸くんへの呼びかけ

携帯の電話番号まで載せて「連絡せよ」との呼びかけ。死んでしまったら、助けを求める相手がいなくなったじゃないか。けど、去年8月に呼びかけて反応がないのだから、小原勝幸くんはもう亡くなっているのかも。
こういう写真を見ると、赤ちゃんの時があったんだと思う。赤ちゃんだったときのその人を思うと、ほんと不思議と癒されたり悲しくなったりする。

小原勝幸のおとうさんの人権救済申し立て

の、YouTubeの貼り付け。
このお父さんの「(息子が)犯人なら犯人でいい」が生々しい。そうまで屈服させるのが権力ってやつ。
だけど、やっぱこのままじゃいかんと一念発起しての、人権救済申し立て。

黒木氏が、図解いりでていねいに事件の概要を説明しているページ

一回聞いただけだと、ややこしくて分かりづらいこの事件。
同姓同名のふたりの佐藤梢さんがいたこと。
あと、Zと小原勝幸が知り合うきっかけなどが分かる。


ジャーナリスト黒木昭雄さん Twitter 全ツイートまとめ

警察活動のおおよそは信頼しても良いでしょう。ですが、警察が、その威信に関わるミスを犯したと判断した瞬間、警察は血も涙もなく市民を食い物にします。それなのに罪のない市民を救済する手段がどこにもない。こんな事が許されるはずがない。私はそれを身を持ってしりました。


警察はZが恐ろしくて適当な捜査をしているのではなく、上記のようなことが関係しているらしい??
であるからこの事件は、事件そのものの解明と、もうひとつ、適当な捜査しかしない警察の内部で起きていることは何なのか、という関心の二点がある。

前者の答えは、かなりのところ黒木氏はつかんでいたのかもしれない。
しかし後者に関しては、何がどうなっているのか、本当に不明瞭だ。


◆次は『岩手県公聴広報課、川口課長との問答』
http://blogs.yahoo.co.jp/kuroki_aki/13490191.html

消えてしまっているページも多い。これも謎。

====
Z氏とは
三陸地方の沿岸部に住む30代の男性。
職をさがす小原勝幸に、関東地方の型枠大工の仕事を紹介した男。
小原は仕事がきつくて1週間足らずで仕事場を逃げ出した。Z氏はそのことをネタに「恥をかかせた」と、日本刀を口の中に入れて120万円を恐喝した。
120万円を払わなかった小原はその後も追われ、小原が自分の「保証人」として名前と住所を書いてしまった恋人の佐藤梢さんが殺された。
…と思ったら、実は佐藤梢さんはもうひとりいて、間違われて殺されてしまった(公算が高い)。


もどる

この記事へのコメント

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/169826577

※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック