(1)・・かんさんか・・(1)

昨日の民主党代表戦見てたけど、菅さんに決まって壇上で挨拶するだんになった途端、それまでは菅さんの大好きな選挙モードだったから生き生きしていた顔が一転迷子の子犬みたいになってしまって、「こりゃ駄目だ」って感じになったけど、演説によれば「400人内閣」※でやるみたいだから色々と協力をあおぐのだろうし、マスメディアや官僚も味方みたいだから、どこかへは漂流していくのだろう。

それにしても小沢氏の見せた未来予想図に賛同した当方にしてみると、この結果は残念でならない。
けれどそのビジョン---ひも付き補助金のひも(官僚が指定している使い方=本当に必要な場所に投入できない金)をといて、おのおのの地方に権限を全面的に移して、それぞれが創意工夫しながら自分たちの生活、自分たちの経済を作っていく--- といった話を言い出したのが9月1日というのは、あまりにも早急な話で、小沢氏のビジョンは多くの国民に伝わったとは言いがたい。

当然わたしなどはネットユーザーであるから、9月1日以前にもそういう話の概要は聞いたことがあったし、さらには、それについて考えたことはあるけれど、具体的にそれを遂行可能な人の口から聞いたのは今回が初めてなのだ。

また本来ならば伝達者であるメディアが、総理候補者にインタビューする段階で、そのビジョンについてもっと掘り下げて聞き出し、その考えが国民にとって有益なものであるかどうか考える材料を提供するべきであるが、そういうことは誰も聞いていなかった。

それに関しては、わたしの知る限りネットのメディアだってそうで、地方に権限を委譲した後の時代のイメージ、というものを上手に描くことができなかった。

イメージってものすごく大事なもので、料理を作るのだってその味や見かけのイメージを最初頭に浮かべそれに近づけようとするものだし、美人になるのだってどうなりたいかを頭に浮かべるし(これに関しては、最初から広告産業が強迫的に植えつけていることも多い)、宇宙ステーションや宇宙旅行やロボット開発だって、うんと昔にSF作家が考えだしているものの後追いの場合が多い。だから、すでにフィクションとして頭の中で体験している者にとっては、現実に生み出されるものには大して興味は沸かなかったりするが、現実の体験として作り出せるのはそれはそれですごいことなのだ。

まず先にイメージありき。
まして小沢一郎のやろうとしたことは、とんでもない大改革だ。
小沢支持心理の多くが、貧乏人or負け組みの恨み節を動機にしている部分と言えなくもないため、イメージを前向きに作っていくことができなかった。…と反省しているのだが、どうだろうか?

もうひとつ言えるのは、なんだかんだ言ってもみんな東京一極集中を支持しているのではないか、という疑念だ。映画『インセプション』では世界各地がかわるがわる舞台になるが東京もそのひとつで、製作者のひとり(監督だったかな)は「東京だーーい好き!!」と持ち上げていた。東京にはローカルで伝統的なものからはじき出された珍妙な感性が集まる特徴があるし、それでなくても東京は人口で常に世界トップの座にいる。東京の人口が多いのは、他の地方には職がなく、したがって日々生きていく金に事欠き、かといって生活保護も受けられないため東京に流れ着いてくるためなので、ちっともめでたいことではないのだが、それでも数が多いのは過疎っているよりマシなため、なんとなく楽しいのである。

また、もうひとつ考えられるのは、地方(その人にとっての地元=生まれ育った場所)に職があったとしても、そこでの人間関係やシキタリやナラワシを嫌悪している場合だ。たとえば、女性は○才になったら結婚するの当たり前、のようなシキタリというか固定観念が地域にあると、ある種の人は適応できず、そういう固定観念の薄い東京を目指すことになる。



そんなこんなで、地方に権限委譲したあとの個々人の暮らしは、9月1日からのわずか二週間程度でイメージ固めできるほど、簡単なものではなさげ…………。

☆ ☆ ☆ ☆ 

つづく


※正確な数字ではない。正確には民主党議員全部の数

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