2009年11月30日

事業仕分け。科学編

事業仕分けというやつが終わったらしい。政権が変わる前は、「無駄遣いをなくす」とか「埋蔵金を(暴いて)使う」とかいう話は聞いていたけれど、具体的に何をどうするのかは想像も付かないでいたから、あーーこういう風にやるのかぁと目に見えて示されたので、期待以上だなと思った。

「財務省が差し出した事業の仕分けをしただけ」という声も大きいので、手放しで喜んでいると、またまたこっちが馬鹿を見そうなので、そこそこCoolに受け取るとしても。

それでもまぁ基本的にノンビリ昼寝していたある日のこと、テレビから耳障りな声が聞こえてきた。見ると、見慣れない顔の司会者が事業仕分けに難癖をつける、つける。一体何がそんなにムカつくのか知らないが、「ろくに知りもしない無知なやつ(レンホウのことらしい)」が、短時間で必要な事業を切り捨てている、ケシカランと言う。先日「太田総理」にも出ていた元官僚の岸さんってのが、仕分け現場から解説していたんだけど、岸さんの仕分け寄りの答えが気に入らなかったらしく、その答えに対してはシカトを決め込み、自分の意のままになりそうなスタジオ側に即効ふっていたのが、ひどく感じ悪い。そのスタジオ側の高木ナントカとか、松尾ナントカときたら、見苦しいくらいに意見を合わせ、「世界二位でもいいのでは、なんて、はーーー?って感じ」(高木)と、性格の悪さ丸出しにしていた。何がはーーーか。苛め体質なやつ、最悪と思った。昔からこの高木ナントカって女の科学者?は、的を得ない、どうでもいいことしか言わないやつだと思っていたが、年を取って意地まで悪くなったのだろうか。だいたい、一度は切り捨てたスパコンをすぐに取り消して、やっぱやることにしたの、前日(か当日)の各新聞の一面に出ていた。それを無視してまで蒸し返して馬鹿にしているのだから、完璧END、フィナーレな方々だと思った。

あんまり腹がたったので、その司会者の名前をネットで調べたら宮根誠司というのだった。聞いたことない。大阪で人気あるんだそう。なんで? なんでもいいけどともかく、一体何を利するために、仕分け批判をしているのか、ナゾでナゾで仕方なかった。


▼科学予算ってほんとーに科学に使われているの? って疑問
☆1:【2009年11月10日 科学技術関連の事業仕分けに時間は十分か 】(サイエンスポータル)
に「科学技術関連施策で事業仕分け対象になった主なもの」が並んでいるんだけど、これって、本当に科学のためになっているのだろうか。建物代とかそこの管理者周辺の膨大な給料に消えているのではないか、とか、ちょっと想像しただけでかなり疑いがわいてくるのだ。

でもってこのコメント欄にいいこと書いている人がいて、「財政規律が不十分だという意味で削減」されたのでは、とか、「独立行政法人として不適切」とか「研究そのもの、施設の必要性そのものを否定されたのではない」との意見。

そうそう、研究そのものとか、研究費とか、そのための設備や施設を必要ないと言っているわけではないでしょう。かといって、研究費なんて多ければ多いほど良いに決まっているわけで、ダラダラ請求されてもねーーってのはあるだろうけど。

☆2:事業仕分け:科技予算削減「世界潮流に逆行」 旧帝大学長ら声明
次に出てきたニュースがコレ↑で、「旧帝大」って何? まだ戦前ひきづっているの? と驚いたけど、その方々が怒っている根拠が「世界の潮流に逆行し、さらなる国家の危機を招く」っての、あまりにも説得力がない。これはまた例によってマスゴミがてきとーにはしょって伝えているのだろうと、もっとちゃんとした論拠を言っているはずと探したところ

☆3:【 2009年11月25日 総合9大学長学術予算削減に反対声明 】(サイエンスポータル)
とのこと。ここからのリンクでちゃんとしたファイルをみつけたのが
☆4:大学の研究力と学術の未来を憂う(共同声明)

この声明は、上記☆1にある、「科学技術関連施策で事業仕分け対象になった」約45項目のうちの2項目、「国立大学法人運営費交付金」「大学教育・学生支援推進事業」への抗議となる。
そりゃあ大学教育は大事だから、こうして抗議するのはいいけど、「旧帝大学長」らの大げさな声明(自民党時代から少ないんだから、その時に言ってればいいじゃん)のせいで、他の43項目まで抗議したようになっているけど、そっちに対してはどう考えているんですか? 学長らのせいで、科学予算仕分けの話と、大学教育の予算の話がゴッチャゴッチャに混ざってしまった。もっと自分らの発言の影響力を考えてモノを言ってほしい。

☆5:「取り返しつかない」ノーベル賞受賞者が仕分け批判
次に出てきたのが、これかな?

鳩山さんが「科学技術で世界をリードする」と言っていることと整合性がない、と言うのだけど、税金の使い道をきちんと整理して、研究の必要性を十分にアピールして理解と支援を得て研究する方が、科学者のモチベーションもあがって、ひいては世界リードにつながるんじゃないかなぁ????? ただでさえ科学って、生命倫理とかにも踏み込むし、動物実験とかもするし、怪しげなマッドな印象もあるのだから、ここらで説明した方が「科学技術で世界をリード」できると思うんだけど。

……

そんなこんなで、二言目には人質でも取ったみたいに、科学費削ると日本沈没だとか壊滅だとか脅しつけて、ほとんどヤクザの恫喝まがい。その割には具体性がなくて、ほんとうにウンザリした。

と絶望していたら、

【2009年11月27日 多くの国民の支持を求めるなら 】
さっきから同じソースで悪いけど、まともな意見もあるのだと思って、ホッと安堵した。さらにこのコメント欄に「科学者は一般人に研究内容を伝え(る訓練までし)ないといけない、というのは、求めすぎではないでしょうか?」とあった。

わたしもこの件に関し「プレゼン能力ないなら研究費もまともにもらえないの当たり前じゃん!!」と、怒りまかせで書こうとか思っていたのだけど、よく考えたら、天才的科学者だけど、かなり変人なため人に伝達するのが超苦手な科学者、ってのもいるかもしれない…と思い直し、とまっていたのだった。
実際、理系ってのは、比較的文系よりの生物だって無茶難しいところ、物理なんてきた日には、どういう脳みその人が理解しているのか驚異の世界。したがって、一般国民に伝えることは只でさえ至難のワザとなるんだろうけれど、そこらは、知恵と工夫で頑張っていただくとして。

科学費のために他は沈没、コンピューターとロボットだけが黙々と働き、大方の日本人は死に絶えた未来……なんて、ありがちなSF小説のようになってほしくないし。


posted by sukima at 15:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 00年代現社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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