ありがとう、クレヨンしんちゃん





クレヨンしんちゃんのアニメが始まったのが、1992年。
うちの子が5歳のとき。
そう、だいたい同世代だ。
クレヨンしんちゃんはあの時代を一世風靡したので、幼稚園児の男子でマネをする子は多かった。
しんちゃんが一番得意とするのは、ちんちんを象の鼻に見立て「ぞーさんだぞー」とか言うやつだ。
母親を「みさえ」と呼び捨てにするのもすごかった。
何から何まで型破り。
小学校入学の日には、さっそく担任の先生があいさつした。
「最近、クレヨンしんちゃんの真似をする子が多く、困っています」
クレヨンしんちゃんには目上や目下などという概念はなく、先生だから敬うとか、そういうのはナッシング。
しかも、ルールに従うふりすらしない。
しつけも何もなっていないのは言うまでもなく、めちゃくちゃ。
かたや時代は、子供というものにとても厳しく、子供とは本来どこであれ静かにしていられるものではないのであるが、しつけと称してそれをやらなければならない。子供のためではなく、周囲の目がコワイからだ。
もともと、わたしは集団生活および人間関係が極度に苦手だったのであるが、自分ひとりならば、どうにかもちこたえていた。けれど子供が生まれ、自分が外部化するともちこたえるのが困難になってきた。つらい。しかし、閉じこもっているわけにはいかない。子供のために。
だけども、子育てとは自分が周囲と上手になじんでこそ、うまくいくもの。
それがなかなかうまくいかないのだから。

さいわい、子供に親友ができた。
その子のお母さんと仲良くなれたので、この時代をしのぐことができた。
皆しんちゃんのファンだった。といっても、そのお母さんは、自分の子がしんちゃんの真似ばかりしているので、イライラしていることも多かったが。
実のところ、わたしも親としてしんちゃんに眉をひそめるタイプであったので、必ずしも全面ファンではないのだけど、それでもアニメを見ると決まって笑ってしまう。
でもってうらやましく思う。しんちゃんの自由さと、しんちゃんに振り回される迷惑が。

クレヨンしんちゃんは面白いけど、同時にちょっと憎い気持もあった。
わたしの子供よりも自由で幸せだから。

なんて色々あるけど、
クレヨンしんちゃんの作者の訃報はしばらく泣いていました。
というか今も
というかここ数日……

ほんとうにありがとう、クレヨンしんちゃん

(の作者の臼井さん)


忘れないよ!!







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