少年犯罪も凶悪事件は実名報道します,media:テレビ

少年犯罪も凶悪事件は実名報道します,media:テレビ

太田総理5月23日放送分。

このタイトルを見たときに、父性対母性の対決になるのかな? という期待というか怖れというかを持ったのだけど、そういう展開ではなかった。


賛成派の主張
1:未成年であろうと社会に対してやったことのリアクションは受けるべき
2:家が荒んでいたこと、破綻家庭であること、親に虐待されていたこと等を、犯罪の背景要因、もしくは直接的な原因として関連付ける必要は無い(→なので、保護的に名前を伏せる必要はない)
3:過去の犯罪を知ってもらったうえで受け入れてもらってこそ、本当の社会復帰(→なので最初から実名報道にすべき)

反対派の意見
1:社会からのリアクションを受ける体力を、少年はもたない(少年の犯罪の責任は本人にもあるが、それ以上に、家庭環境や社会の構造に求めるべき)
2:少年の犯罪は社会、もしくは親に原因がある
他、いろいろ

3の、本当に「社会に受け入れられる」とはって話は、社会のサイドが(少年時、犯罪を犯さなかった者で構成される人たちが)、少年時に凶悪犯罪を犯し服役した後の人間を受け入れることが出来るのか、という、社会の側に問う話になる。
今現在、実名報道をしないことで少年を「守って」あげているものを、守らないと決め、その上で社会の構成員が理解をもって(可能ならあたたかさをもって)、服役後の少年を受け入れる、ということが出来るのか。

そのような問いと考えるなら、また色々と違ってくる。
しかし、賛成派のメンバーの発言の雰囲気を見ていると、そうではなくて、凶悪犯罪をやるやつらは服役したところでまた同じことをやるんだから、社会の防衛として実名を最初から報道すべきなんだよ!!

と言っている印象。

そこで金さんが、在日であることをカミングアウトして社会に受け入れられた一件などを公開していたが、在日であることと、過去とはいえ殺人を犯したことを、同列に考えることが出来るのであろうか?
まして、ここでもっぱら話題にしているのは、コンクリ詰め殺人者のような、本格的な凶悪犯罪者である。
ゲストの宮崎氏の怒りに燃える顔を見ていると、その怒りは、なにがしか「父的」な、更正へ志向をもったものなのか、それとも犯罪者ニクシ一辺倒なものなのか、はかりかねる。(っていうか多分後者っぽい)


実名報道にし、その上で更正の程度によって社会が受け入れ方を考える(といっても、おもに本人の努力)、という方向にするのも、ありなのかなぁ…と思うものの、人を殺した人ってやはりきついものがあって、わたしなども病気で子どもを殺してしまった初老の女性(※)と仕事で接触するけれど、血圧測定などで腕に触るのも気持ち悪くてきっついなーって思うことがある。ただ、子殺しならまだ「気持ちは分る」という部分もあるので(自分も親であるから)、多少許せるはず、とはいっても「どうして無理心中してあんただけ生きてんの?」って感覚が、どうにも沸いてくる。
少年時の犯罪内容が、恐喝や窃盗や暴走行為などの反社会的行動や迷惑行為程度ならまだしも、人の命を奪うことは、刑に服したからといって周囲が温かい目で見る、ということはなかなか期待できないし、服役によって罪を償ったとしても、それはあくまでも刑法上のことで、やはり本人は胸の中でその過去を秘めながら生きることになるのではないか。「こんなことをやってしまった僕ですが受け入れてください」って感じに出られても、こっちが刑を受けているみたいに苦しいことになる。