2012年06月01日

【現代社会】前が見えない

先月は二回しか更新できなかった。日々接する情報がどんどん細かく、重層的に、スピーディーにミスト状になっていくので、まるで濃い霧に包まれている気持ちになる。前が見えない。
いっそ政治やジャーナリズムの事など関係なく、他のテーマを取り上げることにしようかと思い、使えるカテゴリがあるかと見直してみた。
すると、自分が設定したとはいえカテゴリは41種類もあった。これでは収拾がつかない。ガンバって昨夜24種類までに減らした。

とはいえ前が見えないことに変わりはない。
宮台真司さんという方が「原発をなくす有効な方法――落選運動と不買運動」の中で実に腹立たしいことを書いているので簡単に触れたい。

氏曰く:その意味で〈原発をやめる〉ことより〈原発をやめられない社会をやめる〉ことが大切です。そうした立場から見ると、デモは残念ながら〈原発をやめる〉ことに関わるだけです。その意味で、現実に〈原発をやめる〉ことにどれだけ資するのかがポイントになります。 まず、国会議員や霞が関官僚、電力経営陣や電力労組などの連中にとって、こういうデモは痛くもかゆくもありません。官僚は政治家に弱く、政治家は有権者に弱く、有権者は官僚に弱い関係にありますが、国民が直接運動で働きかけられるのは、政治家と経営陣です。

前々から、インテリの人って奇妙な事を言うなあと思っているのだけど、デモに参加した人って(というか、参加しない人でも)、「原発がなければそれであとはどうでもいい」と思っているわけじゃないでしょう。あるいは、「原発事故さえ起きなければあとはどうでもいい」と思っているわけではないでしょう。

あるいは氏風の価値観を取り入れて、「原発をやめられない社会をやめられるならあとはどうでもいい」とも思っていないでしょう。

拒否感(この場合原発や原発事故への)があるならば、それを表明できる、ということ。押し潰されないために、表明し続けることができるということ。押し潰されて、黙らされ、あげく精神が殺される、のではない、ということ。相手が誰であろうと絶対に殺されたくない、ということ。
「原発作らないでやるから黙ってろ」というなら、そんなのはダメに決まっている。

(だから、「反原発運動のせいで原発事故が起きた」的な話しを聞くと本末転倒だと思う。)

それにまた、「国会議員や霞が関官僚、電力経営陣や電力労組などの連中」に痛い思いや痒い思いをさせたくてデモをしたわけではないでしょう。

去年の4月11日のデモの前日、NHKは飯舘村に残る、赤ん坊を含む一家の様子を伝えていた。村は30キロ同心円からは外れていても高い濃度の放射線汚染地区になっているのは、ネットにつないでいる人なら誰でも分かった。一家の情報源はテレビしかなかった。テレビとテレビに映る政府の言うことだ。若いお父さんは枝野さんの会見を見ながらどうしたらいいのか分からずにただただ迷っていた。NHKは番組外では情報をあげたのかも知れないけど、助ける風でもなく映しているだけ。そりゃあ放送局なんだから、助ける筋の立場ではないとしても、そんな場所一般人は行けないのだから。取材だから入ったわけだから。そこに今いるNHKのスタッフがなんとかしないでどうする。

国会議員や霞が関官僚や東電や原子力行政に痛い思いや痒い思いなんて、どうでもいい。
心底、ほんっと、どうでもいい。

こういう、社会で起きた運動の真のコアを見れない、見ようとしない人が社会学者とか言っても、「不買運動」も「落選運動」も起きないでしょうね。
たぶん、ぜんぜん盛り上がらない。わたし自身、この文読んでて、まったくやろうと思わなかった。

☆ ☆ ☆ ☆ 

以上で言いたいことはだいたい終わったのだけど、ひとつ付け足さないといけない。
何を付け足すか。
社会とは我慢の場。我慢、辛抱、忍耐の場。ただしそれも5割止まりで ←point

と、いうこと。
この件にしても、「不買運動」や「落選運動」が有効と思えたならば、その前後の文や書いた本人に多少の不満はあっても、やってみる価値はある。あれが気に入らない、これが気に入らないと全否定していたら残るのは瓦礫の山だ。
それに、たとえば氏がやっているような「原発国民投票運動」や、その他の事が自分にできるわけではない。

5割という数字に根拠はないが、社会の半分のことは我慢しなくてはならないというのが、実感だ。ただし、それが7割も8割もあるなら問題化しないとヤバイかもしれない。逆にぜんぜん我慢していなかったら、それもおかしい。また、他人に我慢を強要するのもおかしい。

つまるところ、諸手をあげて全面的に賛同する相手はいないと思った方が早いのだ。
その事が一番表面化するのは、ある政治家Aに投票しようとする時に、その政治家の掲げる公約のあるものは賛成、あるものは反対な場合だ。
政治家Aには好意を持つがしかし公約面が…

そんなで状況はより細やかに、重層的だ。

次回予定(予定)

1:消費税増税モンダイ及び財務官僚のエゴを、(メディアがやらないから)口コミで広めるために

財務省はいかにして政権を乗っ取ったのか - マル激トーク・オン・ディマンド - ビデオニュース・ドットコム インターネット放送局

いつも思うけどこちらの説明文は簡潔にして明瞭で、本当に分かりやすい。場合によっては本編ビデオ見ないでも十分なほど。
けど、これをそのまま頭に入れても、口で広めるためには弱い。なぜかというと、喋る場で必要なのは、明晰な知性よりも臨場感のある「数字」、覚えやすい「人名」、感情がはじける「ストーリー」だからだ。※

この回、かなり聞くのつらい。特に当方が感情的になってしまったのは、21分あたり。
閣議で、復興資金のために国債を出そうという話しになったとき、財務省は、「復興予算」を増税が決まる前に決めてほしくなくて、邪魔をした。

このくだりで財務省に腹がたちすぎて死ぬかと思った。
でも、がんばって続きを聞こうと思っている。ダメかもしれないけども。

今日見た

「助けて」1日2万件、死にたい・食べてない…(読売新聞) - goo ニュース

 

 

※ 諸刃の剣です。使い方注意 

 

posted by sukima at 14:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 現代社会 | 更新情報をチェックする

2012年06月03日

作戦について

そういう事で昨日は、原発をやめさせるための、というか、原発をやめられない社会をやめるための、だったかもしれないが、兎にも角にも「不買運動」と「落選運動」という戦略について触れた。もちろん当方、M台先生が憎いわけでもなんでもない。ちょっと言わないと気がすまなかっただけである。

この他にも、作戦に関した話題を二つ、みつけたので報告する。

【1】「広がる東電『一時不払い』埼玉の大畑さんら活動」

6月2日東京新聞23面の記事だ。電気がなくては生活できない、その電気の供給元は独占企業で1社しかない、という生殺与奪権を握られた状況の中、ノーの意思表示をどう伝えるか。大畑さんの答えは、ちょっと変わった「不払い」だ。
最初この記事を読んだ時、我が家が貧乏で電気代払えなかった時のことを思い出した。
東電は、わずか一、二ヶ月の滞納も許さずに、すぐに電気を止める。そうやって止められた時の悪夢の記憶が蘇り、自分にこれは出来ないと思って、ひるんだ。

が、よく調べると、そんなにツライものではないようだ。

1:「口座振替」をやめ「振込用紙払い」にする。
電気の領収書に書いてある番号に電話すれば、すぐに変更できる。
(約52円の「口座振替割引」が無くなるが、ここは思い切って契約アンペアを下げて基本料金を下げる)

2:支払用紙が届いたら郵便局ATMに行き、「金額の確認」の画面で「訂正」ボタンを押し、自分で決めた金額(大畑さんは請求額より1円少ない額)を払う。1円でも支払えば、滞納料金(※1)が発生しない。その際、支払い用紙に一言メッセージを添える。

3:残金の請求書がくるので、電気が切られる前に支払う。あるいは、集金に来る社員と交渉をして支払いを先送りする。

  1. なくそう原発、不払いしよう電気代! ~電気代不払いプロジェクト~ 不払い運動のホームページ。詳しいやり方など。
  2. 【東電不払い方法教えます】 大勢の不払いは効果絶大 : 田中龍作ジャーナル 東京新聞に先んじて電気代不払い運動を報じた田中龍作ジャーナル

この運動にとって一番大事なのは、口座引き落としをやめる、ということ。

やめた後、1円だけ少ない額を払い込んで、さらに請求させるという作戦だ。
もしもそこまでは…と抵抗がある場合でも、振込用紙に一言、思い切りメッセージを書くことができる。
なにせ東電の電気料収入の9割は一般家庭からのだという。安定しきった収入源である口座引き落としをやめ少しは動揺させよう。
ということで、これなら自分でもやれそうだ。

【2】業界との「戦い方」を覚えろ!

まんまと大飯原発再稼動にこぎつけた「原子力ムラ」。原子力行政健全化のため批判派は霞ヶ関、業界との「戦い方」を覚えろ!  | 長谷川幸洋「ニュースの深層」 | 現代ビジネス [講談社]

野田さんの態度がコロコロ変わるので事態を把握しかねていたが、とうとう、再稼働?
他の記事、橋下市長「原発再稼働容認」関西広域連合会に政府の圧力 (1/2) : J-CASTテレビウォッチを見ても、ものすごい権力の圧力があったようだ。
それに対し長谷川氏は、批判者サイドが戦い方を知らないとゲキをとばしている。具体的に誰が批判者側なんだろう? たぶん「飯田哲也氏」とか。テレビで見たことがあるけどあの方は気品がありすぎて押しが弱い印象だった。もうひとふんばりしてほしい。

がんばってーと、黄色い声援を送るのもいいかも知れないので、妙齢の淑女はやってください。

あと【民主党】原発事故収束対策プロジェクトチームというのがあり、民主党も一応頑張っている人は頑張っているのだ。この方達が有田芳生の『酔醒漫録』: 【資料】大飯原発3、4号機の再稼働についての野田総理あて要請文というのも出している。

長谷川氏によれば「一部推進派だけで裏会合※を開いていた。そこに近藤委員長自ら出席、外に漏れてはならないはずの報告原案を配っていた」という事実を徹底的に責め、委員長辞任と議論のやり直しを求めるべきであったと。

※裏会合→毎日新聞 (裏会合=毎日新聞のスクープ)

原子力委員会-近藤駿介 委員長 ←これ、確かにコワソーな顔なので戦い方を考えてほしい。顔めがけて思いっきりパイぶん投げるとか

2日の新聞で見た、原発関係の話題
2面「再稼働阻止 正念場 官邸前、市民2700人訴え」

本来、一面にくるべき記事。
2面でも、載ってるからいいけど。
痛くも痒くもない、なんて思いたくない。そりゃより効果的な方法をとっていてほしいとは思うけど…
あとは、報道がガッツリと写真も大きく、見出しも派手に書いてほしい。

2面「埼玉県庁の電力入札 PPS参加なし」

PPSって、特定規模電気事業者のことで、ようは非東電。
PPSの需要が他で多くて、供給が間に合わず入札するところがなかったとの由。なんか複雑だ。もっとPPSって増やせないのか??

25面「健康管理よりデータ収集?」

「福島県の甲状腺検査 保護者らに不信感」
今年三月末までに38114人の子どもが受け、186人が二次検査の対象になった検査。その結果にエコー写真や医師の所見がなく、データ収集目的と疑われても仕方ないことになっている。県のやり方への抗議。そして国への要請。

小さい記事だけど、さりげに大問題だと思う。ひとりひとりの人間は、データではありません!!パンチ
生と死に関したことは、そしてその情報を自らもつことは、ひとりひとりの、圧倒的な権利。

(…そうとしか思えない…)

posted by sukima at 03:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 原子力発電所 | 更新情報をチェックする

2012年06月09日

【政治家】大飯原発、他

大阪市 環境局 【報道発表資料】大阪府市エネルギー戦略会議は原発再稼働に関する緊急声明を発表しました (そのpdf

これ↑↑、野田内閣総理大臣記者会見の、当該キーワード(「生活の安心」「日常の暮らしを守る」「豊かで人間らしい」「国民生活」「福島」「安全」etc)を意味も考えず切り貼りし野田さんの排泄物でくっつけて練り上げたみたいなキモイ演説を見て頭が変になりかけていたこちらには、メシアに映った。

メシアというか本当に最低限の基本的なごくまっとうな事を言っているだけのことで、このラインにいかないってどういう事なんだ。

演説で首相は「国民生活を守ることの第1の意味は、次代を担う子どもたちのためにも、福島のような事故は決して起こさないということであります」などと言っていた。←テキストで読んだだけより、動画でその声、その顔、そのニュアンスを感じ取ると、ホントに絶望的な気分になる。「福島のような事故」が起きてしまった地域を切り捨てているのがよく分かる。

ちなみにこの会見、“運転再開の必要性” 首相会見へ NHKニュース によれば、福井県の西川知事は今月4日、細野原発事故担当大臣らと会談した際、「総理が国民にしっかり訴えることが国民の安心につながる」と述べ、運転再開への同意の条件として、野田総理大臣が直接、国民に向かって運転再開の必要性を訴えることを求めた結果、野田氏が答えたものだという。いわば、何が起きても自分のせいじゃない、国の意志なのだ、というあらかじめの免罪符は取っておきたかったのだろう。しかし、こんな事をしても、実際に事故が起きてからでは、誰に責任をかぶせていたとしても、結局重荷を背負うのは自分たち、この場合は特に西川知事だ。野田さんに何を言わせたところで、無駄なんだ。

Yahoo!みんなの政治 - 野田首相が8日、記者会見を開き、関西電力大飯原発3... - 政治投票

野田首相が8日、記者会見を開き、関西電力大飯原発3、4号機の再稼働について国民に理解を求めました。「夏場限定の再起動だけでは国民の生活は守れない」との首相の説明に、あなたは納得しましたか?(2012年6月8日~) 投票数:1292件 | コメント数:230件

忘れていたけどyahooに「みんなの政治」というのがあったと最近になって思い出した。で、投票した。
……民主党、支持率低いなぁ。
民主党は結局、霞ヶ関に乗っ取られてしまった。
これは官僚が悪いという以前に、政治家の方に能力がなかったのだろうか?
たとえば小沢さんなどは、インタビューでもほとんど官僚の悪口は言わない。むしろ「官僚は頭がいいから」と褒めて?いる。だから、中途半端な立ち位置と見識の政治家は、しかも「責任を自分が取る」という姿勢をもっていない政治家は官僚になめられる、という。

まあ、そうは言うけど、官僚って専門分野だけやっていればいいのに対して、政治家は社会問題から国際問題、外交、軍事と幅広くカバーしてなくてはならないし、有権者に選ばれるために、それなり好かれる人物でなくてはならない。

対する官僚は、別に誰にも好かれなくていいのだから、こんな楽な話しはない。

いまんとこ、民主党 vs 自民党 の二大政党制に変わる政治の形態を、思いつかない以上、なんとかなんないか。

国会議員にもっと働いてもらうために

Yahoo!みんなの政治 - 国会議員

こんな便利なページがあったのだ。手動で調べた時はすごい大変だったものだが。
さっそく「埼○県 民主党」で検索。
いろいろいるけど、民主党 行田 邦子(コウダ クニコ)という、初耳の議員が出てきた。こういう人って、ふだん何をやっているんだろう。スーツでかっこつけてるだけかな?

posted by sukima at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治家・政権 | 更新情報をチェックする
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